お骨の綺麗な残し方

思い出は綺麗なままに…

亡くなったペットの火葬をしたあと、ご遺骨を綺麗な状態で保管したいですよね。

ペットのご遺骨を綺麗な状態で保管するための副葬品やお手入れについてご紹介します。

ペットのご遺骨をどうしますか？

ペットの火葬プランを火葬業者でお決めになられる際に、ご遺骨を自宅に持ち帰るのか、それとも霊園に納めるのかなど考えられるかと思います。

自宅で手元供養をしたい、霊園の納骨堂で供養したい、飼い主様のその時の気持ちを大事にしましょう。

納骨の方法

ご遺骨は魂が宿っているのではなく、生きた証です。

自宅に長く安置していただくことは問題ありません。

しかし、どこかのタイミングで気持ちの整理ができたときに、自然に還してあげるのも良いですね。

霊園やお寺で供養してあげる場合は、四十九日や一周忌などの日に納骨していただくことが最良です。

また、ご遺骨でペンダントやブレスレットなども作ることもできます。

形見として、少しだけお骨を手元に残し、霊園やお寺で供養をしてあげることもできます。

アクセサリーやご遺骨カプセルなどは身に着けて身近に置いておけるため、手元供養になかでも人気のあるアイテムです。

ご遺骨の保管方法

ペットの遺骨は、800度から1000度の高温で火葬されますので、乾燥した状態で残ります。

そのため湿気が多い場所に保管するなどした場合、カビが発生してしまう場合もありますので注意が必要です。

カビは人体にも影響があり、飼い主様の健康を害してしまう恐れもあります。

遺骨は真っ白というわけではなく黄色味がかっている、少し薄い緑色の着色がある場合があります。またペットちゃんの体から出るミネラルなども色味がかる成分ですのでお骨に色が付いている場合もあります。

遺骨でのトラブルを未然に防ぐためにも、ペットの遺骨から発生するカビの原因を徹底的に理解しておくことが大切です。

湿気がカビの原因

火葬後しばらくは、ご遺骨はお手入れをしなくても水分もなくカビの心配もありませんが、次第に湿気が発生します。

ペットの火葬をした場合、お骨を焼き切ってしまうので、お骨の中には水分は存在しません。

しかし気候などの変動によって、いずれ湿気が発生し、骨壺内にも侵入します。

そうなるとカビが生えるため、定期的な手入れが必要になります。

骨壺は密閉ではない

骨壺内で湿気が起きる理由には、骨壺の開け閉めや結露の発生などがあります

骨壷の保存場所によって、内部に湿気が発生する可能性もあります。

例えば暖かい部屋にいると、窓際のガラスに結露が発生してるのを見かけたことはありませんか？

この結露も、湿気が骨壺内に生じてペットのご遺骨にカビを生やす要因です。

結露は、暖かい水蒸気をいっぱいに含んだ空気が一気に冷やされて、飽和水蒸気量を超えることにより、余分な水蒸気が水に変わって発生します。

• 骨壷内が冷たい/外気温が温かい…結露が発生の可能性
• 骨壷内が暖かい/外気温が冷たい…結露が発生の可能性

このように、骨壺内と外気温の温度差から水分が発生し、カビが発生して最終的に骨壷内部のカビが繁殖してしまう可能性もあり得る話です。

さらに骨壷は開け閉めが可能なので、開けた瞬間に湿気が侵入することもあります。

ご遺骨の保管場所には注意を払っておくと良いでしょう。

定期的にご遺骨を取り出し、湿気対策を施すことをおすすめします。

ペットのご遺骨の湿気対策

目安として湿気が強くなる梅雨明け、1年ごとにはペットのご遺骨を手入れしたいところです。

骨壺から取り出して天日干しを行い、乾燥剤を入れると良いでしょう。

お煎餅などお菓子などに入っている白い袋が、湿気取りができる「乾燥剤(シリカゲル)」です。

これを骨壷の中に入れてあげることで、湿気が侵入したとしても乾燥剤(湿気剤)が吸ってくれるのでお骨に湿気が吸着し、カビが発生しにくくなります。

ペットのご遺骨の手入れ時には、乾燥剤を骨壺の底に撒いたり敷いたりしましょう。

これは性質的に湿気が下に溜まる傾向にあるためです。

乾燥剤を下に敷くことで、より効果的な湿気対策ができます。

ペットの骨壺に入れる乾燥剤はインターネットや葬儀業者のメモリアルグッズとして取り扱っている場合もあります。

カビ発生時の手入れの方法

ペットのご遺骨の手入れとして、天日干しは家庭でもできるため、仮にカビが生えていない状態でも定期的にカビ予防対策として行うとよいでしょう。

天気の良い日に天日干しにより「日光消毒」をして、繁殖を抑えましょう。

カビは日光に弱い性質があり、微少のカビであれば天日干しによる日光消毒でも充分です。

ブルーシートなどを庭に敷き、その上にペットの遺骨を並べて手入れしましょう。

天日干しの時間は半日(数時間)ほどで良いですが、雨などの湿気には弱いので、天気にはよくよく注意が必要です。

ご相談やご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。